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江戸時代、地蔵信仰は地域の信仰ととけあって、人々はいろいろなお願いをするようになりました。このため、お地蔵さんは長生きや子供の健康、豊作、病気治療などのお願いをそれぞれ分担して、奇跡を起こすようになってきました。延命地蔵、子安地蔵、イボとり地蔵などがそうです。大山にあらわれたありがたいお地蔵さんを信仰する地蔵信仰は、大山山麓にいきわたり、今も盛んに信仰されています。人々はあらゆるお願いを頼み、また亡くなった人の冥福を祈りました。
旧加茂川沿いや寺町のお地蔵さんに札を順番に貼って歩く家族連れをよく見かけます。これは「札打(ふだう)ち」といって身内に不幸があった時、霊をなぐさめ、浄土につかれるまでお地蔵さんにお守りいただくように祈るため、7日ごとにお地蔵さんを巡ってお参りをし、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と書かれた白札を貼り、おしまいの49日には赤札を貼る風習です。これは西国霊場(さいごくれいじょう)や観音(かんのん)霊場の札打ちとは異なり、全国的にも珍しい、伯耆西部から出雲東部地方に伝わる風習です。
旧加茂川沿いのお地蔵さんには延命や開運など、それぞれ願いが込められています。皆さんも日本遺産のストーリーでもある旧加茂川地蔵を巡りに、さあ行きましょう!